minun-405 日記

我ら食餌の時だ

歴史の先生に言いたいこと

この間中世ヨーロッパの食文化に関する動画を見て滅茶苦茶面白かったことを思い出した。

【衝撃】9割の人が知らない中世ヨーロッパの異常な食文化 - YouTube

ナーロッパ(所謂なろう系作品などでたびたび描かれる中世ヨーロッパ風の世界のこと)は幻想であるということを再確認したわけであるが...

 

ついでに自分は高校時代文系を選択して日本史・世界史両方やって非常にだるい思いをしたことも思い出した。

これを読んだ幸運な高校一年生諸君は絶対に倫理政経+@1で受験に挑むように。

でも受験のレギュレーションは変わるのでちゃんと自分の代のレギュレーションを確認しておくこと。

自分の代のグッドスタッフでいくと国数英+物理基礎・地学基礎+倫理政経・@1

これがベストかと思う。

(受験勉強に絶望した君は英語だけやろう。英語を極めれば進学も就活もできる最強科目の一角だ)

 

なお地学の先生は少ないらしいので学校によっては地学の授業がないケースも多いだろう。僕もそうだった。日本は地震や災害が多く地学を発展させる誘因が最も多い国の一つだと思うのだがここまで地学が冷遇されるのは本当に理解ができない。

 

というのはおいといて。

 

日本史や世界史は覚える量が半端なく多い。自分は暗記が非常に嫌いでありよく泣かされた。

特に日本史の美術史というものがやっかいでガチで興味がないし、勉強していて何もおもしろくなかった。おかげで全く脳に刻まれない。でも定期テストにはちょくちょく出た。俺は泣いた。

記憶には二種類あると思っていてそれは反復作業と思い出である。例えば高校の修学旅行は一度しか体験しないはずだが様々なことを思い出すことが可能なのではないだろうか。

暗記ものにおいてこの思い出というものが非常に大切であると考えた。

自分は日本史の授業は嫌いだったがその先生の話す雑談は本当に好きで、久しぶりにあった同級生と盛り上がる時以外に使い道がない思い出が大量にストックされている。

というか先生がふとする雑談はその先生の個性が滲み出ていてめちゃくちゃ好きだ。

教師が授業中に雑談しなかったら皆勤賞は取れなかったに違いない。

思い出はそのインパクトによって一度の体験だけでも脳に刻みつけられる。そしてそれを思い出として思い出す反復作業を兼ねられるためさらに刻みやすくなる。

つまり学校の歴史の授業でするべきなのは教科書を上からなぞったようなテンプレ授業ではなく生徒の帰り道の話のネタになるような思い出作りなのだ!!!

○○年にどこそこの何某がなんかしてどうなったみたいな記号の集団を呪文のように読み上げられても何も残らん。

どうせ定期テスト前に詰め込むのだから先に範囲だけ伝えておいて授業では歴史の面白さや魅力を伝える内容にすべきだ。

例えば中世の人々の暮らしをテーマにして当時の時代背景による様々な要素が影響して農民はこんな暮らしをしていましたみたいな内容はめっちゃ記憶に残る。

芸術だったり書物であっても誰某が○○を作ったとか一切脳に残らない。この作品が作られた時代の背景や制作に至る目的であったり、実際にどのような影響を社会に及ぼしたのかという解説、ストーリーがあることで非常に記憶に残る。

最近地政学に関する知識について聞きかじったりするのだが、歴史がどうしてそうなるのかを構造の観点から説明できる非常に素晴らしい学問だと感じた。地政学の知見をふまえて歴史上の様々な出来事を解説してもらえたら恐らく今頃は自分も教壇に立って歴史を教えていたに違いない。

純粋な知識だけでなく構造や物語として物事を知ると理解するという経験が生まれて記憶に強く残るだろう。

また劇をするのも有効かなぁと思う。小学校の先生が授業中にランダムに生徒を複数人当てて歴史で起こったことを実際に劇で再現していたのを今でも覚えている。授業において生徒が参加する余地があればただ受動的に話を聞くだけではなく体験として記憶に残せるし、見てる側もそういや○○の役をあいつがやってたなみたいな感じで記憶の導線を引くことが可能だ。

 

というのが妄想であるということは理解している姿勢を示す”フリ”はします。先生もたぶん忙しいのでこんなことしてられないし、文科省が定めた何かしらの規約で教科書をなぞる授業をしなければならないのかもしれない;;

 

まあ来世の学校はこうなっているといいなぁという妄想なので赦してくれ。

 

ちなみに歴史の暗記は赤シートと音読で戦った。というかこれ以外で暗記が成立すると思えない。

 

おわり

 

P.S. 学校の現代文の授業とかクソつまらないんだがあれをどうしたら面白い授業にできるのか思いつかない。一生ビブリオバトルとかしてるほうがいいのではないだろうか。でも学校の現代文で扱われる文章は非常に厳選されていると思っていて、授業を受けたという経験だけでも後々の人生にとって非常に価値があるのかもしれない。僕は先生の話は雑談以外ガン無視して教科書の授業で扱わなかった文章を読んでいました。(岩井克人さんの「未来世代への責任」がバカ面白くて何度も読み返した思い出)